トータルリペアFRです。
今回はホンダ・S2000のシート修理をご紹介します。
深い赤が魅力的なシートですが、ひび割れ、破れ、ヘタレなどのトラブルが起きていました。
革のシートは美しいですが、その分繊細なので、こうしたトラブルが起こりやすいです。
まずはヘタレを修繕します。
生地をめくって中のスポンジを見ると、潰れたまま形が残ってしまっていました。
スポンジ自体も劣化しており、ぽろぽろとかけらが落ちてきます。
元のハリを取り戻すべく、中のスポンジを取り除き、新しく用意したスポンジを元の形に合わせて整形して中に入れ、生地を閉じます。
ヘタレの修繕が終わった様子がこちらです。
元のハリを取り戻すことができました。
続いて、ひび割れ、破れを修理します。
手の油や汚れが付着していると色がうまく乗らないため、先にシートのクリーニングを行います。
ひびや破れは凹凸があるので、上から色を塗っただけでは解決することができません。
そこで、凹凸を削って可能な限りなめらかにしていきます。
なめらかになったら、深すぎるひびや、破れている箇所の溝をパテで埋め、フラットな状態を作ります。
次に、色を作ります。
塗料を混ぜ合わせ、完全に同じ色になるまで、光で照らしながら試行錯誤を繰り返します。
納得する色になったら、色を乗せない部分を養生し、スプレーガンを使って慎重に塗料を吹きかけて着色していきます。
塗料を十分に乾かして、シートを組み上げれば完成です。
仕上りはこんな感じです!
上品な光沢をたたえた、深い赤のシートが帰ってきました。
きっとまた、オーナー様の快適なドライブを支えてくれることでしょう。
いかがでしたでしょうか。
シートの修理も、トータルリペアFRにお任せください!
当ブログをご覧いただきありがとうございました。